DIY物件第1号 思わぬハプニング!

2018年2月23日

奄美群島に住みたい人、奄美群島に滞在したい人に、空き家を貸す!
そのためにも、第1号物件を見つけなければ…

奄美群島の知り合い伝手に空き家を探し回り、見つけた最初の物件は、奄美大島龍郷町の山裾に建つ物件でした。

・奄美空港から車で40分と、比較的便利な場所にあって、
・大きな構造物も少なくて、
・ありのままの森と海がすぐ近くに広がっていて、
・昔ながらの暮らしも残っていて、
・家屋が密集する集落の中心から少し、外れた場所に立地

近くにある龍郷湾

山裾なのでハブの心配はありますが、それ以外は好条件の空き家でした。

山裾の家

さらに、好条件は続き・・・

・外観的には、これまで数百軒の空き家をみてきた私のなかでは中の上クラス!
・庭の管理も行き届いている(ジャングルのような庭もめずらしくない)!
・トイレが水洗(古いおうちはぼっとんトイレが大半)!
・光回線が通っている!
・ 雨漏りは玄関のわずか1か所だけ!

と、やはり好条件!

しかも・・・
解体を考えていた家主からは、「改修自由」、「原状回復不要」、「賃料も格安」という驚きの条件を提示されました!

このチャンスを逃すと、しばらくチャンスはないかも!
借りよう!
それ以外の選択肢はありませんでした。

そんな勇み足で契約しようとする私を、引き止めたひと言が、

 「シロアリ、ちゃんと確かめたの?」

でした。

何年も空き家活用に関わってきたのに、この有り様。

「恋は盲目」(苦笑)。

でも、外壁をぐるっと見ても腐食箇所はあるけど、シロアリに食われてボロボロになった柱は見当たらない。
シロアリがかじった痕跡はあるけど、木が固くて表面しかやられてない。

床下や室内も見回すけど、ボロボロになっている柱や梁はなさそう。
 

私の中で、「中の上」クラスの物件であることは揺るぎませんでした。

そして、悪夢の始まりは、「畳を外してみないと分からないよ。」の一言でした。

で、畳を外すといました!
生きたシ・ロ・ア・リ!!!!

シロアリたちは、久々に何者かの気配を感じてびっくりしたのか、慌てた様子で穴から出入りを繰り返してい ました。

畳の下でうごめくシロアリ

でもこの時の私は、「ま、シロアリと同居になってもいいか」くらいの軽い気持ちでいました。

「梅雨時期には大群のシ ロアリが飛来してくるんだよ~。家にシロアリがいたら、シロアリで灯りの周りに煙幕が出来るよ~」とか、「シロアリって家に侵入した途端に羽を落とすんだよ。その羽がふわーっと舞い上がるんだよね~。」
と言われても、案外平気なので、意にも介さず。

でも、「全体的にシロアリが入っていたら、柱も梁も中身がすっからかんになって家が崩れるかもよ~!」の一言で焦りまくり、ようやくシロアリ駆除の業者に見てもらうことにしました。

業者さんがチェックすると、「どうしてこれまで気付かなかったのか?」何度も目視した場所から生きたシロアリが顔をのぞかせていました。

梁の隙間から顔をのぞかせるシロアリ

そして、床下の束には、シロアリの道が何本も結合して山盛りになってこびりついていました。

蟻塚

シロアリは飛んでくるもんだと思っていたら、巣から地面を這って道を作って家に侵入してくるんです!
「シロア リにやられていないか、床下を見ろ」って言われるけど、そういうことです。

結果は、約14坪の家にシロアリの道の山が5か所。
ということで、柱や梁のチェック開始です。