結の家
（奄美大島・龍郷町赤尾木）

龍郷町の赤尾木（あかおぎ）集落は、奄美大島の東端に位置し、独特の地形と歴史的な魅力を持つ場所です。赤尾木は「赤尾木地峡」と呼ばれる狭い地形を形成しており、太平洋と東シナ海が約800メートルの距離で接近しています。この地形は、かつて小さな舟で航行するのが困難だったため、舟を引いて運ぶ「舟越し」の地として重要な役割を果たしていました。

集落内には、先史時代の遺跡群が点在しており、「ウフタ遺跡」と呼ばれる縄文系土器と弥生系土器の重複遺跡が見られます。これにより、赤尾木には先史時代から人々が住んでいたことがわかります。また、昭和13年に建造された「赤尾木送受信所の無線塔」が集落の風景に特色を与えており、現在も3基が残っています。

赤尾木集落は、その歴史的な背景と美しい自然環境が調和した魅力的な場所であり、訪れる人々にとって特別な体験を提供します。龍郷町を訪れる際には、ぜひ赤尾木の魅力を存分に感じてみてください。