2021年を振り返りました

2022年1月1日

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年の年末に元理事から、「1年の振り返りを一緒にやろう」と声をかけていただき2時間お互いの1年間を振り返りました。

1年間の記憶をFacebookやカレンダーで振り返ると苦しいことほど忘れているもので、人間の脳ってうまくできているとつくづく感じました。

そしてプライベートのことといえば、コロナ禍(そのせいにしている)でサイズアップした体をどうにかもとに戻そうと、長年続けてきたフットサルを再開。
水曜日夜に若い子に交じってボールを蹴ることにしました。

さて、1年を振り返ってみたいと思います。
長文ですが興味のある方は御笑覧ください。


まずは、2021年度の目標にしていた「サブリース物件30件突破!」は半期で達成の見込みとなりました!
また、沖永良部島でのシェアハウス、与論島や徳之島での空き家活用の取り組みもスタートしました。
そろそろNPOスタッフの雇用を考えなければならないと焦り始めた1年でした。

 

2021年1月-新たな挑戦
沖永良部島知名町に働く女性専用シェアハウス「あまた」をプレオープンしました。
農業アルバイトさん4名が滞在。
シェアハウスに慣れている彼女たちから、シェアハウスのいろはを教わりながら、シェアハウス運営のかたちを整えました。
本当にありがたい日々でした。

シェアハウスを借りたいという農家さんや事業者さんも増え需要の高さを確信しています。

2021年2月-第3者よる活動の見える化
2021年はNPOの活動を紹介する機会を数多くいただきました。
第3者の助けのもと、活動を分かりやすくコンテンツ化することができました。
〇オンライン講座
コロナ禍でオンラインによる龍郷町の移住相談会、移住希望者向け空き家講座、大家向け空き家講座を開催。延べ52組が参加。うち5組が移住されました。
オンライン講座で、奄美大島の家事情をまとめる良い機会になりました。
〇PR用動画コンテンツ&パンフレット制作
空き家サブリースPRのための動画を制作。移住希望者向けの動画は、YOUTUBE公開1年間で1万ビューを達成。

移住希望者必見!憧れの奄美で家を見つけた人たち

また、移住希望者向けの家探しのためのパンフレットを作成しました。
自治体、金融機関、移住相談窓口などからの要望で、増刷予定です。

2021年3月~4月-新たな社会到来の兆し
コロナ禍でテレワークも浸透したことから、長期滞在者の利用が増加。
1棟貸しのゲストハウスの稼働率は2021年度matchが60%、なかほは75%。
(2022年度は見通しでmatch80%、なかほ90%)
移住17組、リモートワーク5組、観光・規制14組。
matchguesthouseの平均滞在日数は11日。
なかほは3か月~半年間の滞在が多数。
1週間以上の長期滞在者のリピート率は約7割。
この流れをつかみ、長期滞在者が島暮らしをよりリアルに体験できる施設としてレベルアップしていきたいと思います。

2021年5月~6月-再会・新たな出会い
matchguesthouseにリピーター女子が来島。今回は8ヶ月間。英語のユーザーマニュアル作成から、ゲストハウスのレベルアップについてアドバイスまでたくさんのサポートをいただく。
サブリース動画を見て感動したという方から突然の寄付があったり、たくさんの歯ブラシの寄贈、クラウドファンディングの支援などを受けるようになる。
佐仁集落の空き家活用の取り組みから知り合うこととなった便利屋ハンズさん。大家から空き家の解体や荷物整理の依頼があると、NPOのサブリースを紹介してくれるようになり、サブリース物件が増えるきっかけとなる。
その後も奄美大島でリフォームをサポートしてくださる大工さんや事業者さんとつながり、空き家活用チームの体制が整いはじめる。

奄美群島UIOターン支援協議会のメンバーからの物件紹介や、空き家活用に取り組みたい自治体(与論町、徳之島町)から相談を受けるようになり、古くからのつながりがようやく蕾をつけ始める。

2021年7月-お客様は営業マン
NPOのサブリース物件は相談件数で51軒(2021.12.31時点)
ほとんどが知り合いからの紹介です。
自治体、集落、NPO関係者のほか便利屋さんや大家さん、そして入居者がNPOのサブリースを紹介してくれるようになりました。
みなさんNPOの強力な営業マン!
私より説明が簡潔でわかりやすい💦
私も頑張ります。

25年間空いていた家を貸すことにしました
k
借主さんと大家さん

2021年8月~9月-終わりとはじまり
NPOの最初の拠点となった沖永良部島和泊町の農業アルバイト専用のドミトリーあぐりが4年間のテスト運用を全うし終了しました。
和泊町のみなさま、管理をサポートしてくださったみなさまありがとうございました。

施設稼働率 843日/ 1,399日=60.3%
延べ利用者 1,249名泊 (7農家9名を含む。利用期間は3カ月~半年が中心)
4年間の累計収支は約60万円(人件費なしで月平均10,000円の利益。採算が合わない)
テスト運用を通して、農業アルバイト向けの空間、建物構造、必要なレンタル用品、アルバイトのケア方法などが把握できました。

そして、農業アルバイトさん向けの建物を探し続け4年目、沖永良部島の真ん中に理想の家を確保しました。それが、知名町余多の新拠点「シェアハウスあまた」。
建物をより快適にするための設備購入や修繕のためクラウドファンディングを実施し、51名から61.2万円のご支援をいただきました。

2021年10月-島暮らし体験ハウスの価値確認
集落のなかにあり、集落の人との接点も多くなる島暮らし体験ハウスなかほ。
コロナ禍以前は観光や帰省客中心の施設だったがコロナ禍で様々な移住希望者が長期に滞在。

バラエティに富んだ長期滞在者と触れ合う集落の人たちは、声をかけ、話をし、飲み、一緒に草を刈ったりと、様々なかたちで触れ合うことで、「こんな人に住んでほしい!」とイメージができた様子。
しま暮らし体験ハウスへの関心も高まり、必要性が理解されてきた1年だと感じています。

2021年8月~12月-NPO最大の課題「スタッフ確保」に直面
活動が沖永良部島、奄美大島、徳之島と広がり、予想を超えるスピードでサブリース物件数も増加。NPOのスタッフ雇用は必至の状況。
そんな人材不足のなか、NPOに就職希望者が現れ始めました。
喉から手が出るほどの人材ですが、雇用したくてもまだ環境が整わず、すぐにOKとはいえない。
それがゆえ、将来につながる取り組みが疎かになりがちな毎日。
今年は、インターンというかたちで活動に参加してもらったり、地域イノベータ―留学という制度を取り入れ、外部からサポートしてくれる人材と毎週のようにオンラインでNPOの課題を見つめ直し、課題解決方法を一緒に考えたりしました。

空き家を見学するインターン生たち

2022年は、スタッフ確保に向けた売上、収益確保の目途をつける年にしたいと強く決意をしました。

2021年12月-希望と悲しみと強い決意
「与論島で空き家ラボの支局を一緒に立ち上げてもらえませんか?」
「うちの集落で空き家活用の講演をお願いしたい。」(佐仁集落、小湊集落、根瀬部集落)
人材を確保したい、小学校を維持したい、集落を存続させたい、そんな住民や区長の思いは、将来集落が輝くための原石です。
かたちにすべく、年明け早々から始動です。

地元の新聞記事にもしていただきました。
奄美新聞(2021.10.25朝刊)

そして年末に飛び込んできた訃報。
集落を元気にしたい、いつかゲストハウスをやりたいと言っていた島の青年が、若くして他界。
彼の分まで空き家問題解決に邁進したい、と改めて強く思いを固めました。