2020年2月22日~24日、本場奄美大島紬の産地、鹿児島県奄美大島で本場奄美大島紬職人体験ツアーが開催されました。
2日目は、製造工程を学びます。職人の養成学校でもある奄美市産業支援センターで、全体工程のビデオを見たのち、最初の工程見学は「図案」。
図案は、デザインすることではなく、デザインされたものを制作工程につなぐための設計図の作成作業です。図案師と呼ばれる設計士は、いまでは数名にまで減少。
マルキ?カタス?ひともと???知らない専門用語に参加者は❔マークが並びます。職人の世界と素人の世界をつなぐ翻訳者探しも必要です。
図案師による設計図ができたら、次は「締機(しめばた)」。「紬は2度織られる」という最初の織りがこの工程です。締機職人は10名ほどといわれてます。そのうちのひとり、この道42年の屋井さんは、自分で自分仕様の図案(設計書)を手書きで作ります。
締機についての詳細はこちら
簡単そうに織り上げる屋井さんの手技を見て体験して、職人技であることを実感し、技術のイロハは何も頭に入らないけども、屋井さんがこの仕事を愛してやまないことだけは十分に伝わってきました。
「70歳になっても80歳になっても体さえ元気なら続けられる仕事。」
といって、屋井さんは機の調子が悪くなると、ひょいひょいと機の上にのぼり、細かく点検しながら修理し、また作業にもどるのです。
職人ってこういう人のことなんだ、とそこだけは理解して、奄美島料理「ごっぱち」で島タコやアカエビがのった海鮮丼や郷土料理「鶏飯(けいはん)」を堪能しました。
午後は、泥染と加工、織りの工程を見学します。
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