一難去ってまた一難

2022年1月17日

今回のサブリース物件は、結構大変な労力がかかります。

[2021年11月]
・島外で暮らす所有者(かなりのご高齢)の娘さんから、家をそのまま貸したいとの依頼を受ける(土地も建物も登記済との前情報)
・所有者の方が来島し一緒に現地確認―住める状態にするには軽く500万円はかかりそうな物件に、所有者も驚く。

[2021年12月]
所有者から登記簿が送られてくる。
建物は未登記であることが判明。
登記されている土地面積があまりに狭く、疑問に思う。

役場で地籍を確認→建物が建つ敷地の半分以上が他人名義の土地と判明

他人名義の方に話を伺う→自分の土地ではないとの認識。貸しても良いとの了解を口頭で得る。

所有者の娘さんを通じて、何度も所有者との情報交換

所有者から解体しようと思うとの申し出がある

島ならではの情報網で借りたい人が現れる

所有者に貸すことを打診
貸す条件を細かく設定。

割に合わない条件が提示される

現地の状況を説明し、契約開始日、契約期間、家賃の交渉を行う。

家賃、入居日などを合意し、契約の方向で一旦、決着

[2022年1月]
NPOから所有者に契約書類を送付し、分筆登記の提案
一旦、他人名義の土地は使用貸借を結んでもらうよう依頼

分筆登記を進めるので、分筆登記後に契約したい=契約延期の相談

早く手を付けないと崩れてしまいそうな家屋だし
入居者は子供のためにも4月からの引越しを希望だし、
でも分筆登記が終わるのは一体いつになることでしょうか!
ということで、また新たな交渉スタートです。

・登記済と聞いていたが、実は権利関係が複雑だった
・交渉相手が直接所有者でなくしかも一度も顔を合したことがなくメールのみでのやりとり
・権利関係者が全員島外

驚くような状態の家でも借りたいといってくれる借主のために交渉を進めていますが、地域の事情を理解してもらうのにかなりの時間を要することになります。

長引けば長引くほど、もしかしたら契約できなくなるのではと不安もよぎります。

交渉が成立したとて利益がある案件ではないのですが、経験と勉強のためと割り切ってトライしています。

ということで、こんなことをやっているので契約をお待ちのみなさま、空き家見学をお待ちのみなだまいましばらくお待ちください。